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Career

金井大道具にとって一番の財産は人。
継承される技に、さらに研鑽を重ね、金井大道具のクオリティを支える、匠からのメッセージ。

美術/岡田 透

岡田 透

古典技術継承のために、持っている全てを教えたい

美術は、大道具製作の最終仕上げ。評価の良し悪しが決まる重要な役割だと思っています。お客さんが絵を観ただけで状況が感じられるように努めることは当然ですが、描き手の主張が出過ぎると統一感がなくなってしまう。クオリティを高めるために、間違いは指摘します。ただ描いたものは否定せず、より良い描き方を教えていきます。近年、古典芝居の仕事が少なくなり、絵を描ける人、知識がある人が本当に少なくなってきました。そのため、歌舞伎絵、松羽目、トランスルーセント幕の作画には、必ず後輩を傍に付けて描いています。今の子たちはとても優秀で、入社してくる段階ですでに画力があります。それぞれの感覚や感性を活かし、この仕事をもっと好きになってもらいたいと思っています。

個々の技術の向上が会社の強みになる

入社して10年くらい経ってこの仕事が天職だと感じました。大胆に速く筆を動かすこと、体を使って大きな絵を描くこと、金井大道具でやること全てが自分にぴったり当てはまっていました。他の仕事はできないですね。幸いにも歌舞伎絵の勉強や海外で絵を描く機会をもらって、自分の技術が向上しそれが会社の強みにもなりました。取り分け松羽目作画は各地の会館、パリの能舞台公演、更にはデンマークの美術館にアート作品として飾られる素晴らしい仕事にも携わりました。毎回描くたびに最後に描いたものが最高の出来栄えになるので、まだまだ伸びしろがあると実感します。私たちの仕事は作品の中のひとつの要素に過ぎないかもしれませんが、その完成度を高めるために切磋琢磨して成長していきたいと思います。

製作/鈴木 宏次

鈴木 公次

面白いからこそ、続けられる。好きだからこそ、よろこびがある

1979年、入社。以来36年を超えて、製作一筋でやってきました。いわゆる職人の世界と言いますか、「盗め!」という言葉通り、見て覚えるというのが私の時代の基本でしたね。でも世の大工仕事とは違って、この業界は、一日たりとも同じ日、同じ仕事はないんですね。自分が身につけてきた技量をもとに、いかにすれば、より良い仕事が完成できるか、日々が新しい挑戦であり、発見もそこにはあります。舞台やスクリーン、テレビなどで、自分が手掛けた作品を目にすると、やはり達成感があります。

平静であること、ポジティブであること

仕事において最も大切にしているのは、常に平静な気持ちを保って、楽しく行えるということ。自身の経験から言っても、その心持ち、心構えがなによりも、事故を減らす。みんな一人ひとり家庭を持っているから、それはとても大事なことだと思う。だから、いま心掛けているのは、若い人たちを中心にそんな環境を作ってあげること。そして危険を察知する、それは、仕事上のあらゆる意味でのトラブルを未然に防ぐということです。常に、挑戦するという、いままで培ってきたものがつながっていく。うちの若者を見て、いい具合に育ってきているなあと、それが私にとってうれしいことです。

製作/安達 誠

安達 誠

変化が激しいテレビの世界。試されるのは、確かな「根」だと思う

劇場や、イベントが、実際に足を運ぶことで体感できる空間であるとするならば、テレビはお茶の間で楽しむ家族の娯楽です。そして、時代の変化に伴って求められる番組も、時代に即すというよりもむしろスピードを先取りしていくのが、テレビの宿命だと思います。当然私たちに求められるのもスピーディーさや機動性。多様な場面・現場に対応する対応力。変化が激しいからこそ、新しい素材を使用したりと、新しいチャレンジが必要で、スタジオ直結という利点を生かしながら、どのように演出や、デザインの要望に応えていくかを考え実現していくのは刺激的な仕事だと思います。

親子2代、大道具の真髄はセンスにあり

私自身、もう早30年になろうかというキャリアをここで過ごさせてもらっていますが、実は私の父も金井大道具で美術を生業としていました。幼いころから、父の働く姿を見てきたせいか、やはり大道具の仕事には、手仕事の妙というかアナログなセンスが大切なのだとしみついているところがあります。特に変化が激しく、時に実験的なアプローチも試されるテレビの世界だからこそ、この思いは大切にしたい。その心を忘れない限り、この仕事は面白いと、胸を張って言えるんだと思います。

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